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自律神経失調症の症状としてよくあらわれる、めまいと吐き気。どちらも日常生活に影響が出ますし、何よりつらいものです。

 

しかも、めまいと吐き気が出てくるのは自律神経失調症だけとは限らないので見分けなくてはいけないという点も困ったものです。

 

そんな二つの症状にどう対処したら良いのかについてお伝えします。

 

 

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自律神経失調症でめまいと吐き気はよくある?

自律神経失調症,めまい,吐き気自律神経失調症の症状としては、よくめまいや吐き気が現れます。

 

めまいだけ、または吐き気だけ、そして両方が同時に現れるなどパターンは色々です。自律神経というのは、全身に分布してますのでこのように同じ「自律神経失調症」といっても人によって症状がかなり変わってきます。

 

めまいが起こる人の場合、立ち上がった時に立ちくらみがしたり、ふわふわとした感じのめまい、揺れているように感じるタイプのめまいを感じることがほとんどでぐるぐると周りが回転するような「回転性めまい」はあまりありません。

 

同時に低血圧の症状で朝が辛いという症状が起きている人も多く、自律神経の切り替えがうまくいっていないことが原因だと考えられています。

 

人間の血の流れの勢いは、実は完全に一定という訳ではなくその時々に応じてきちんと体が働けるように自動的に自律神経が調整しています。

 

例えば、寝転んでいる時と同じ強さで立ち上がった時にも血を送っていると、どうしても頭の方に血液が足りなくなってしまい、一時的に脳貧血の状態になってしまい、めまいを感じるのです。

 

また、吐き気も自律神経失調症の症状でよくみられるものです。

 

この吐き気もめまいと関係している場合があります。まず、自律神経の乱れによってめまいが起こりやすい状態になり、そのめまいのせいで平衡感覚がおかしくなってしまうことも一因として考えられます。

 

もう一つは、自律神経の乱れにより消化器の調子も崩しているということも考えられます。

 

ストレスなどで体と心が緊張状態になってしまっているとき、意外に思われるかもしれませんが胃腸などの消化器はあまり働いていません。むしろ、働ける状態でなくなってしまっています。

 

自律神経の乱れなどで、交感神経が働きすぎて、体の緊張状態が続いてしまっているとその状態がずっと続くことになります。

 

それが、吐き気や食欲不振などの消化器官系の不調を起こしている場合も原因として考えられるのです。

 

参考:自律神経失調症からくるめまいを克服しよう!その方法とは?

 

原因を見極めるためにも、吐き気やめまいが起こったら、どういうタイミングで起こったのかなどをメモしておくのが受診の際の参考になり、おすすめです。

 

克服していくために何ができる?

自律神経失調症,めまい,吐き気まず、めまいの原因をはっきりさせることが大切です。重大な病気が潜んでいないことを検査などではっきりさせておくことがポイントになります。

 

そのうえで、自律神経失調症から来ているめまいと吐き気の克服について考えていきましょう。

 

めまいと吐き気を集中的に治したいと思ってしまうかもしれませんが、ここはぜひ自律神経そのもののバランスを整えていくことに注目するのがおすすめです。

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他にも体に調子が悪いところがありませんか?自律神経そのものを整えていけば、めまいと吐き気以外の症状もいっしょに良くなっていきますので、快適に生活が送れるようになっていきます。

 

自律神経を整えるためには、自律神経が乱れてしまった原因をひとつひとつ解決していくことが重要です。

 

現代人にありがちなパターンとしては、

 

  • 生活リズムの乱れ(夜型生活)
  • 食生活の乱れ
  • 慢性的なストレス

 

これらが一因となって自律神経の働きを乱してしまうことがよくあります。

 

そこで、心がけたいのが

 

  • 毎日なるべく決まった時間に寝起きを心がける
  • 夜今までより15分からでよいので早寝を心がける
  • 食事の際、単品メニューをやめる
  • 毎日、ビタミンを摂りやすい食品を食べるようにする(野菜類・果物・乳製品・卵・豆製品など)
  • ストレスを客観視する練習をする(紙に書き出すなど)
  • ストレスを感じたら「別な考え方はできないか」と自分に問い直してみる
  • 毎日数分間の深呼吸

 

以上のようなポイントです。

 

少し面倒に感じるかもしれませんが、自律神経が乱れてしまった原因を取り除くことが遠回りに見えて治療の近道です。

 

参考:自律神経失調症の薬を飲むと太るって本当?原因は?

 

すぐに結果が出なくても、粘り強く取り組んでいきたいですね。

 

他の病気でめまいと吐き気が出るものも?

めまいと吐き気が表れたからといって必ずしも自律神経失調症という訳ではありませんので、少し注意が必要です。

 

めまいが回転性の場合、自律神経の問題ではない可能性が高いと考えられます。

 

ぐるぐると視界が回転するようなめまいの場合は、脳や耳に問題がある可能性があります。同時に頭痛がしたりする場合は、特に注意が必要です。

 

ストレスと関係が深いといわれている病気に「メニエール病」がありますが、この病気の症状としてもめまい・吐き気・頭痛などが症状として挙げられます。

 

メニエール病は内耳の問題で症状が起こっているわけですが、こちらも治療に時間がかかる病気だといわれていますので、疑いがある場合には早めに受診することが大切です。

 

また、もっと怖いのが「脳の病気」です。脳卒中や脳腫瘍などでも、めまいや吐き気の症状が現れることがあります。多くの場合、頭痛や手足の感覚のまひ、ろれつが回らない、物が重なって見えるなどの症状が一緒に出てきます。

 

頭痛が一緒にあらわれて、時間を追うごと、または日を追うごとにひどくなっていく場合には、脳の病気の場合も考えられますので、脳神経外科・脳外科などの専門医をなるべく早く受診してくださいね。

 

急に現れた手のしびれや感覚のまひなどは、脳卒中のサインである場合もありますが、脳卒中はとにかく早く対処することが第一です。この場合には、後回しにしないで病院を受診することを最優先しましょう。

 

また、病院でめまいの原因が耳にあるといわれ、あまり心配することがないといわれることもあります。

 

しかし、この「耳からきているめまい」を持っている患者さんは普通の人に比べて数年以内に脳卒中などの病気を発症する確率が高いという調査結果もありますので、たかがめまいとあなどらないほうがよいでしょう。

 

まとめ

自律神経失調症の場合、めまいや吐き気が起こることがよくあります。

 

自律神経の乱れによって心と体が緊張状態になっていることが原因となっていたり、自律神経の乱れにより胃腸の調子が悪くなっていることが原因となっている場合などのパターンが考えられます。

 

めまい・吐き気を治していくためには、自律神経そのものの働きを正常化していくことがポイントになります。

 

しかし、他にしびれやひどい頭痛などの症状がある場合は脳の問題の場合も考えられますので速やかに病院を受診して下さい。

 

日常生活に支障をきたすこともあるめまいと吐き気を治していくためにも、毎日の生活の改善に今日から取り組んでいきましょう。

 

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